特徴
歯肉炎から歯周病に移行する段階です。
治療内容
歯石の除去とプラークコントロールを徹底することで改善が期待できます。補助器具を使ったブラッシング指導も行なっていきます。
成城学園前駅から徒歩1分の歯医者
PG菌などの感染によって歯を支える骨が徐々に溶解する病気です。世界で一番多い感染症と言われています。
歯槽膿漏は、歯周病が進んで歯茎から膿が出てくる“状態”のことをいいます。あくまで状態のことを指し、病名は“歯周病(歯周炎)”になります。
歯肉がプラークや歯石によって炎症が起きている状態を「歯肉炎」といいます。
それに対し、骨まで炎症が進んだものを「歯周病」といい区別しており、歯周ポケット4mm以上が目安とされています。
歯の表面についた歯石が原因となります。歯石に入り込んだ細菌(PG菌など)が出す毒素(LPS)が炎症を起こし骨を溶かしていきます。歯の清掃不良ももちろんですが、喫煙などによる血流低下、糖尿病なども原因として考えられています。
炎症を起こした歯茎の中は血管がむき出しになっている状態です。そこに細菌が絶え間なく入り込んでいくので、血管を通して全身に巡ります。動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の原因となることもあります。
また、糖尿病とは密接に関係した疾患で、歯周病がある人は糖尿病が悪化しやすく、糖尿病の人は歯周病になりやすいことが明らかになっています。
口臭にはいくつか原因がありますが、メチルメルカプタンという揮発性のガスが歯周病によって発生します。歯周病の口臭は本人には気づきにくいものですが、独特な臭いなので対面したり近くにいっただけですぐわかります。
歯周病の怖いところは周りの歯に伝播することです。ドミノ倒しのように歯が喪失してしまいそうなケースでは抜歯をして、他の歯を守る必要もあります。
健康な歯茎と歯周病の歯茎では色が明らかに違います。健康な歯茎は薄いピンク色をしていますが、炎症があると濃い赤色になります。
歯肉炎から歯周病に移行する段階です。
歯石の除去とプラークコントロールを徹底することで改善が期待できます。補助器具を使ったブラッシング指導も行なっていきます。
歯の根っこに歯石がついて骨の吸収が進行してきている状態です。
歯茎の中の深いところの歯石を、麻酔をして除去していきます。除去の仕方はSRP(スケーリング・ルートプレーニング)や歯周外科手術などがあります。
感染が歯根の先端まで進行して歯がぐらぐらになった状態です。
歯周基本治療で安定を図るか、進行度合いによっては抜歯が必要になってきます。
歯石は誰でも必ずつきます。それを定期的に除去することが大切です。3〜6ヶ月くらいで歯科医院でのクリーニングをすることが望ましいです。
食事をすれば歯にプラークがつき、そこには必ず細菌がいます。歯茎のポケットや、歯と歯の間など、汚れが残りやすいところに注意して掃除をすることを習慣にできると、かなり歯周病のリスクは低減できます。
麻酔をして歯根の表面の感染物質を除去する治療です。
歯茎を切開して歯根が見えるようにし、感染部位を直視下で確実に綺麗にしていきます。
見えないところを手探りで掃除をすると取り残しが出てしまいます。実際テレビの裏の埃を取るときに、手探りでモップを入れるか、テレビを動かして見えるようにしてから埃を取るかでは、かなり違いが出ると思います。
歯周外科治療では、歯茎を切開し歯根が見えるようにして、歯根の表面にある感染部位を直視下で確実に綺麗にします。
フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)が主体になりますが、当院では侵襲をなるべく小さくするMIST、m-MISTなどの方法をとっています。またリグロスを使った歯周組織再生療法や、CTG(結合組織移植術)も行なっていきます。
治療効果のとても高い方法ですが、骨吸収の進行によって適応にならない場合もありますので、レントゲン診査や歯周精密検査をしてしっかり相談して決めていきます。
歯がぐらぐらで骨の支えが全くない状態では、歯根が見える状態にしただけで歯が抜けてしまうので、歯周外科治療が行えません。